パパの産後うつ
産後ケアリストのふっこです。
子育てに積極的な男性「イクメン」がもてはやされる中で、“イクメンブルー”に陥る父親が増えている。(産経新聞)
イクメンブルーは育児に対してプレッシャーを感じるようになった父親側の問題です。
日本の父親は育休や産休もほとんど取ることができず、さらに妻が産後だろうが長時間労働は変わりません。
家に帰れば会社から解放されますが、妻からは解放されません。24時間育児をしている妻の前ではくつろげず、その妻からはママ友の旦那さんはイクメンなどと聞かされるのです。
国立成育医療研究センターなどが父親のメンタルヘルスについて行った調査によると、妻の産後3カ月までの間にうつ傾向を示した男性は16・7%に。父親の産後うつは「父親が家事や育児に積極的に参加するようになったために生じた新しい問題」なのです。
やはり、産前・産後は母親だけでなく、父親もメンタルヘルス不調のリスクが高くなるということを多くの人が認識することが大切なのです。
もし、父親が産後うつになり、頼りにしていたサポートが受けられず、母親だけで我が子を育てていくことになれば母親は孤立し、虐待に繋がり子どもにとってもマイナスです。
女性の出産年齢が上がり、父親となる男性も同じように30代〜40代で初めて親になります。この年代はまさに会社での負担も増え、上司と部下の間に挟まれてうつになるリスクが高いと言われています。
働き盛りの時に子どもが産まれ、妻からは帰った途端にマシンガントーク、子どものお風呂や洗い物に寝かしつけとここぞとばかりに頼まれ一人の時間を過ごすことなく子どもと寝落ち。そして、誰よりも早く起きて電車に乗って会社へ向かうのです。
たしかに、これは産後ママと同じぐらい産後パパにとってストレスフルな状況と言えます。
時短勤務、定時退社、またパパ社員に対しての産後ケアリストのような専門家に育児や夫婦の悩みを相談できる場を設けるなど、会社の福利厚生として産後パパを支援するような仕組みを作っていく必要があると思いました。
ありがとうございました。