アルバイト医師
こんばんは。産後ケアリストのふっこです。
今日は分娩時に知っておきたいことについて書こうと思います。
私は小林美希さんが書いた「ルポ 産ませない社会」を読んでいます。
まだ読んでいる途中ですが、本の中で出てくる都内の民間病院で働く医師は医長でありながら基本給は約27万円、手当がついて月給は約43万円。月に5回は当直アルバイトをして家計を支えています。
病院の常勤医師の給料はアルバイトで当直を数回すれば上回り、お産の現場は、そうした医師の存在によって維持されています。
これを読んだ時に自分のお産を思い出しました。
夕方過ぎになって、登場した助産師さんはここの助産師さんではありませんでした 。おそらく夜勤アルバイトの方でしょう。出産後、その助産師さんを見ることは一度もありませんでした。そして、夜中の12時頃分娩台に乗って、赤ちゃんを外へ出そうと頑張っていたところへ、目の前に一人の男性が登場。
私はフラフラになりながらも、
「えっ?あんた誰やねん」と思ったのは今でも覚えています。
見たこともない知らない白衣を着た男性が現れ、何かされている私。
私は全く知らないアルバイトの医師と助産師に息子を取り上げてもらいました。
なんかショックで、いい気分ではありませんでした。
その医師は
「アルバイト先の妊産婦にしても、普段の様子を知らず、信頼関係も構築できていない自分がパッと登場して、その人にとって人生で何度あるか分からない大事なお産に立ち会うようなことがあっていいのだろうか。急変時に見ず知らずの医師が対応するのでは不安ではないだろうか」疑問をもっています。
経験者から言わせてもらうと、
「不安です。
忘れていませんから!」
こういった事情を知らないと、出産が朝でも夜中でもいつもの先生が担当してくれるだろうと思ってしまいますが、見たこともない名前も知らないアルバイトの医師や助産師が登場するかもしれないと覚えておいた方がいいかもしれません。
ありがとうございました。
迷子
こんばんは。産後ケアリストのふっこです。
今日は迷子について。
子どもが歩き始めるようになると、スーパーやイオンのようなショッピングモールは子どもにとっては楽しくて冒険したくなります。
勝手に一人でどこかに行ってしまいます。
本当に一瞬目を離しただけで、消えます。
数秒で消えます。
初めは、その辺にいるだろうと思って少し余裕があります。それでもいなければ、フロア全体を探したり、トイレを探したり、大声で呼んで走り回ります。そして、最悪なことを考えてしまいます。
そんなとにならないように、日頃から迷子になったらどうすればいいか子どもと話し合っておくといいですね。
3歳ぐらいになれば、自分の名前や親の名前を言えるようになります。(できれば、じいやばあの名前も教えておきます)
そして、お店の店員さんや制服を着てる人に声をかけ、ママがいない、迷子になったと伝えられるようにしておきます。 その時に、自分の名前と一緒に来た親の名前も言えるようにしておきましょう。
まだ、小さい子どもであれば腕などに付けられる迷子用バンドをつけるの良いと思います。(Amazonで売ってます)
この歳はとにかく目を離さず、手を繋いでおくのが一番ではありますが。
少し大きなお子様の場合、はぐれた時は入り口の花屋など、そこに一つしかないお店やわかりやすい場所で待ってるように決めておくといいですね。
子どもが見つかるまでは生きた心地がしません。親子で対策を考えておきましょう。
ありがとうございました。
シングルファーザー
こんばんは。産後ケアリストのふっこです。
今日は、シングルファーザーについて。
シングルマザーがいれば、シングルファーザーもいます。
2010年の国税調査では、
シングルファーザーは40〜44歳が最も多く、
父子家庭の約20%が死別。約70%が離別となっています。
この歳で子どもを一人、二人抱えての子育てが大変なことは容易に想像できます。
シングルマザーはママ友との繋がりができますが、シングルファーザーは 同じ境遇の人も少なく、保育園や幼稚園では話す機会がないと、なかなかシングルファーザーだとは気づかれません。
離別でシングルファーザーになった原因の一つには、妻の産後うつがあります。
もともと女性が精神疾患で、産後に悪化し家族からの理解も得られず離婚されるケースや、旦那さんが残業で帰りが遅く、ワンオペ育児となり夫への怒りや不満が溜まって妻が産後うつになるケースなど。
夫が何歳だろうが、妻から離婚を突きつけられるかどうかは産後の旦那さんの対応次第なのかもしれません。
残念な夫にならないために、
産後ママの過酷な育児の状況を知ってましたか?
言わなくても妻はわかってくれてるはずだと思ってませんか?
妻に育児や家事を任せっぱなしにしてはいませんでしたか?
妻は何年経っても覚えています。
あの時助けてくれなかったこと、
そばいて欲しい時にあなたがいなかったこと。
ありがとうございました。 ふっこ
息子の言葉
こんばんは。産後ケアリストのふっこです。
今日はちょっと短い文章になりますが、
ある時息子に言われた一言です。
旦那さんのしたことが、
冗談だと知ってはいるけど、
それでも、腹が立って、
大げんかに発展したことがありました。
私は息子に、「お父さんがこんなことしたのは冗談でも許せない。そう思うでしょ?」と聞くと、
「 お父さんらしいと思う」
(えっ?なんで?どう考えても私は悪くないと思っていたので軽いショックを受けました)
「どういう意味なの?」と聞くと、
「ふざけて笑わせるのが僕のお父さんでしょ?それをしなくなったらお父さんらしくないじゃん。だから、怒っても仕方ない。」
子どもは冷静で、よく親のことを見ています。
子どもの言葉って、ほんとうにココロに刺さってきますね。
ありがとうございました。
家庭留学
こんばんは。産後ケアリストのふっこです。
家庭留学、子育てインターンって聞いたことありますか?
就職を控えた女子大生が、働きながら子育てしている家庭を訪れて職場では聞けない本音を聞ける家庭留学、男子学生も含め若者が共働き家庭に入って、月6回・4か月間、子どもの面倒をみる子育てインターン、働きながら子育てするイメージができるのはとても素晴らしい経験だと思います。
兄弟も少なく、小学校の高学年〜赤ちゃんや幼児と遊ぶ機会は減り、抱っこやオムツ替えミルクなどやったことがないまま結婚する若者がほとんど。
小学校の6年になったら保育園に行って保育実習をしたり、中学や高校でも赤ちゃんと触れ合える機会を作ってあげられることができたら、子どもをもつイメージをさらに抱きやすいと思いました。
就職した女子学生が1年目からでも産休や育休をとれる環境が整い、20代後半に入ってキャリアを積んでいけるような企業が増えれば女性にとってどんなに働きやすいだろう。
なんだか、そんな風に思った日なのでした。
ありがとうございました。
子育てに一番大切なもの
こんばんは。産後ケアリストのふっこです。
「日本女性の底力」という文庫本の紹介。
27人の女性が、仕事、結婚、暮らし、戦争を
語っています。
その中で、保育実践家の斎藤公子さんの言葉。
子育てに一番大切なものはなんですか?
「子どもを観察することです。
でも、思うんだけれど、日本の学校では子育ての勉強をしないでしょ。
母親になったからといっていきなり、良い子育てができるわけではないんですよね。
今はせっかく男女平等に働ける時代なのだから、女性も仕事を生きがいにしていいと思うの。
そして、子育ては、自然に恵まれた良い環境で保育の専門家が行う。これが理想的な形ではないかしら。
それに乳幼児の育児って、本当はそれぐらい真剣に取り組まないといけない。
それが私の考えです」
この観察というのは、私も大切だと感じてます。子どもの行動をよくみずに、すぐ、声に出して注意することはないですか?
例えば、
子どもがご飯食べていて、その子がお箸を落とすと即座に「早く拾いなさいよ」という。そこを、ぐっとこらえて拾うかどうか観察してみると、ちゃんと拾っていたり。
寒い冬にママと手をつないで歩いていた子どもが、急に手袋をとろうとするので、「もう、寒いのに。なんで手袋とるの!」とママ。でも、本当は手袋をしていないママの手をあたためてあげようとしていたり。
今日は、スーパーではお菓子を買わないと子どもと約束していたママ。でも、子どもがお菓子コーナーへ向かい、お菓子を手にした瞬間「ダメだよ。今日は買わないって約束したでしょ」と即座にいう。でも、「これは、つぎに来たときに買ってね」と言いたかっただけなのかも。
ほんとに観察するだけで、自分も怒らなくて済むし、子どもイライラしません。
今のママやパパは核家族や少子化世代なので、赤ちゃん乳幼児に触れることなく大人になった人たちがほとんどです。中学や高校で、子どもたちが、赤ちゃんや乳幼児に触れ合える子育て実習が必修になれば、子どもをもつ未来を想像したり、赤ちゃんは愛おしいという気持ちが芽生える学生が増えるのではないでしょうか。
ありがとうございました。
産後うつ
こんばんは。産後ケアリストのふっこです。
うつ病などで治療や精神面のケアが必要な妊産婦が年間4万人いると厚生労働省研究班が発表。
調査を担当した日本医科大産婦人科の中井章人教授は「妊娠や出産は女性に精神的なストレスがかかりやすくなる。妊産婦のケアを専門とする精神科医らを確保し連携することが重要」
だと。(朝日新聞)
厚労省研究班が12~14年度に実施した調査では、初産の場合、うつ状態など精神的な不調に陥る人は産後2カ月ごろまでに多く、特に産後2週間の時期に発症のリスクが高かった。1カ月健診は広く行われているが、子供の発育の確認が中心。研究班はより早い段階から、精神的に不安定になりやすい母親へのケアを充実させる必要があると指摘。(日本経済新聞)
産後うつは初産の場合は、とくに産後2週間の時期に発症が高まると言われています。
厚生労働省は2017年度から、健診を受ける際の費用を助成を始めます。
費用助成は産後2週間と1カ月の2回、それぞれ5000円が上限で、国と市区町村が半分ずつ負担します。
この検診で、子どもだけではなくママの心のケアまで幅広く対応できれば、不調の兆しを早めに見つけられるかもしれません。
不調の兆しがあるママに産後ケア施設への宿泊や日帰りの産後デイケアを利用してもらい、身近に利用できる施設となることで、自殺や虐待を防げます。
次回はもう少し産後うつについて書こうと思います。
ありがとうございました。